UrbanDesignLabMagazine-vol220

 

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▲ルンビニにて第二期 JFIT プロジェクト初回会議の司会を勤める西村教授 過去を振り返るということ Looking back on the past, the summer semester 2014 2014 年夏学期を振り返って  マガジン初の試みとなる「夏の振り返 り特集」 。 ま ず は 西 村 教 授 に 2014 年 夏 学期の振り返りを行っていただきます。                *     ほぼ 1 年中途切れなく仕事をしている 身 に と っ て「 夏 学 期 の 振 り 返 り 」 の 原 稿 を 求 め ら れ る の は、 む し ろ 新 鮮 な 驚 き で す。学期で区切って振り返るという発想 が な かっ た か ら で す 。   と いう こ と で あ ら た めてこの夏学期 (4 月 か ら 8 月 ま で ) を 振 り 返 っ て み る と、 本務としてやったという実感があるのは 「 都 市 保 全 計 画 」 の 講 義 で す。 研 究 室 が 異なる先生との最大の接点は講義だった という私自身の学生時代の体験から、毎 回の講義を大切にしたいと常々思ってき ま し た。 毎 回 講 義 の 感 想 や 質 問 を 書 い て も ら い、 そ れ に 沿 っ て 毎 年 少 し ず つ 改 善 も し て き て い ま す。 毎 回 の 講 義 に 50 人 前後の学生諸君が出席してくれ、その数 は最後まであまり減りませんでした。講 義で言いたかったのは、都市と関わる仕 事 は 面 白 い し、 一 生 の 仕 事 と な り 得 る と い う こ と で し た。 ア ン ケ ー ト を 見 て も、 来年も同じような方針で講義をやってほ し い とあ り ま す 。 嬉 し い反応です。  一日だけこの講義をできませんでした が(その回は黒瀬助教に代講をしてもら い ま し た。 こ れ も 好 評 だ っ た よ う で す ) 、 それはローマの国際機関イクロムで都市 保 全 の 講 義 を 頼 ま れ た か ら で す。 世 界 の 19 ヵ 国 か ら 19 人 の 専 門 家 の 受 講 生 に 向 けて(日本からは文化庁の技官が来られ ていました)日本の視点から私自身の経 験 を 語 る こ と が、 世 界 の 都 市 保 全 の 講 義 の一部となるというのも嬉しいことでし た。   そ の ほ か、 三 国 や ル ン ビ ニ の プ ロ ジ ェ クトで研究室のメンバーと一緒になった ほか、特別企画でブータンの文化的景観 の WS で も 一 緒 で き た の は い い 思 い 出 で す。   日 常 生 活 の う え で は、 一 研 究 者 と し て の 日 々 の 研 鑽( こ れ に は も ち ろ ん 研 究 室 の運営も含ま れ ま す ) の ほ か に 、 先 端 研 所 長 と し て の 管 理 業 務、 キ ャ ン パ ス 計 画 室長としての数多くの建築計画の調整 と、 三 人 分 の 仕 事 を こ な さ な け れ ば な ら ず、 欲 求 不 満 が た ま り ま す。 特 に 、 ま ち の読み解き方に関しては本にまとめたい と ず っ と 思 っ て き た の で す が、 そ の た め の時間を取ることがなかなかできないと い う の が 目 下 の 悩 み で す 。そ の 意 味で は 、 総 合 評 価 は 75 点 と い う と こ ろ で し ょ う か。   こ う し て 振 り 返 っ て み る と、 や り 遂 げ たことよりもやり残したことへの想いが 強 く な り ま す。 過 去 を 振 り 返 る こ と が 未 来へのエネルギーを得ることにつながる と し た ら、 ひ ょ っ と し て こ れ は と て も 良 い企画なのかもしれませんね。                 *  75 ◀︎ 天 井 の 新 し い 仕 上げが進む安田講 堂 。平 米 100k g だ っ た漆喰仕上げの非 常に重い天井を平 米 15k g の 軽 い G R C による天井にやり か え て い る と こ ろ。 ( 2014 年 7 月 2 9 日 撮影) 2

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  次 に、 研 究 室 の 皆 さ ん か ら 寄 せ て い た だ い た 振 り 返 り を 、 研 究 、P J、 仕 事 等 の ト ピ ッ ク ご と に 分 け て 紹 介 し て い き たい と 思 い ま す 。   凡 例 は 右 図 の よ う に な っ て い て、 夏 学 期 の 自 己 評 価 を 1 0 0 点満 点 で 点 数 に して評価していただきました。   西 村 教 授 が お っ し ゃ っ て い た よ う に、 振 り 返 る こ と で 自 分 の 中 で 過 去 に 一 区 切 り つ け て、 そ れ を 未 来 へ の エ ネ ル ギ ー に で き る よ う な 企 画 と な れ ば と 思 い ま す。                           ■ ( 編集:B4 原 ) 名前 NAME year/post score 学年 / 役職 What did you aim to do at the beginning of the semester? 夏学期の目標 What did you accomplish? Why? できたこととその理由 What goals did you not reach? Why? できなかったこととその理由 How would you do differently next term? 来学期の抱負 Research 川崎泰之 D3 Yasuyuki KAWASAKI まちづくり大学院 30 高橋正樹 D3 Masaki TAKAHASHI まちづくり大学院 50 末松勇 M2 Isamu SUEMATSU まちづくり大学院 修士論文の方向性を 決めたい。 査読論文への応募 都市計画学会の査読論文を提出できた。 (審 復興支援の仕事をしながらも、時 間をみつけ、デザインガイドライ ンによる景観形成手法の研究を進 めること。 研究資料入手の目途がたった。 仕事等に時間をとられ、読み込 み・分析する時間がとれなかっ たこと。 とめる。 定期的に時間をとり、分析をま 査が通るかどうかはまだわかりません。 ) 建築学会大会梗概などで少しずつ蓄積が あったため。 研究を計画的に進めなかったため、ゼミで の発表ができなかった。 参考文献を数冊読むことが出来 た。 データの集計が進まない。 論文を何とか形にしたい 30 予備審査に向けて、研究と論文を進める。 永井ふみ D1 Fumi NAGAI なにより学生生活としての研究活動を楽 しむこと。大切にしてきた信頼関係をも とに、仕事としてまちづくりの現場で取 組んできたことを研究として形にしはじ 100 宋知苑 D2 Jiewon Song To f i n a l i s e m y d o c t o r a l r e s e a r c h framework. 100 めること。 今年中に英語論文を書くこと。 梗概提出や雑誌への原稿投稿、英語論文執筆…研究室メンバーを はじめとしたたくさんの仲間、思いがけない素晴らしい出会いや コラボレーションのチャンスに恵まれ、思った以上に楽しく願い が叶いました。 優先順位を付けて取り組めたので、特になし。 研究の方法論を自分のものとしたい。具体的な成果としては、査 読論文を何本か書きたい。 Finalised my doctoral research framework. out for the best. None. I do not have things to do differently. need to keep running. I set myself a deadline and things worked Why? That's because " 継続は力なり ". I just 3

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nadia abdul wahid D1 I aim to understand the phenomena happening in Malaysia and try to understand the previous studies done in around the world through secondary data. process. Most importantly, I want to come out wi a research framework that would keep me on track throughout the entire I managed to formulate and plan my research through determining the research aims, objectives, questions, methodology and outcome. A very broad concept and theoretical stud was done too. whole research direction. I managed to achieve everything. However, it was still up to further refinement. More deliberation should be taken towards the the 50 I would try to take a more detailed study rather than looking at the general and wider spectrum of things. Rie KYOGOKU 京極理恵 M2 まちづくり大学院 まちづくり大学院で提出する修士論文の、少なく とも半分程度のめどをつける(単独研究) そもそも課題設定で行き詰った結果、自分は何をやってきて、 異業種(ジャーナリズム)からきている人間からみて、都市 計画とは何か、都市計画から見たジャーナリズムとは何かを キャッチボールのように考え続け、はてさて人間とは何か、ま その課題をやるのか、という理由、自分の限界は次第にはっき りしてきた。 とはいえ、全く何も形にできていない。調査すら着手していな 甘えでもあろう。また、自分の限界をさらすことへの躊躇もあ る。時間がないのが2割、残り8割は怠慢である。 行動する。 5 Morihiro TANI 谷守弘 M2 テーマは仮) 「宅地規模の大きい郊外住 30 宅地における地域運営の変容に関する研 究」来年夏学期までを使って研究をまと めたい。 この夏学期目標は、既往調査の整理、地域運営の変容に関わ る実態調査(披露山庭園住宅)比較対象住宅地の地域運営に 六麓壮) 関わる文献調査、補足ヒアリング  (田園調布、城南住宅、 東大のご縁もあって関係者(東大都市工博士課程修了)にヒア リングを行えた。自治会草創期30年前8年分の業務日誌や検 討資料など貴重な資料を入手できた。 預かった資料の整理もままならず、仕事や雑用に追われ、その 他の目標着手が疎かになってしまった。資料の分析まで至って いない。 これから何をやるのか、やれるのかを、根本から考えたこと。 で深く考えることになった。贅沢な思索の時間を得た。なぜ、 い。それは、 社会人としての居場所がほかにあるがゆえの逃避、 日々の生活時間の中で、資料整理、分析に費やす時間確保を心 掛けたい。そのため、できるだけ研究室会議等に参加してモチ ベーションを高めていたい。 Ryotaro TAKANASHI 高梨遼太朗 M2 Takane IMAGAWA デトロイトの現地調査を行い、論文の全体像を決める。 55 今川高嶺 M1 修士一年となって初めての学期だったので、 目標は研究したいテーマ、明らかにしたいこ とを決めること、そしてそのテーマの研究の 最前線に追いつくということでした。 15 文献やネット上の資料を元にデトロイトの歴史や計画がどのよ うに行われているのかの基本的な情報を収集することができ た。整理はまだもっと行う必要がある。 大量の既往研究を読んだり、OG の方にご意見を伺ったりする 中で、どういう研究がなされてきたかということは把握できて その流れの中で自分のすべき・できる研究が考えられたことは 良かったです。 研究テーマを調べていく中で自分が何をしたいのか、どういう 分野でなにを明らかにしたいのかということがだんだんと分か らなくなってしまいました。自分の基礎の部分がまだまだ未熟 だったことも分かりました。 来たかと思っています。特に既往研究の多い分野だったので、 現地調査ができなかった。6 月に訪問を計画していた時は他の 予定を優先してしまった。8 月の計画はあまりにもアポイント がとれずに断念してしまった。そして本当にデトロイトがベス トな事例かに自信を持てなかった。 まずはアポイントをもっと必死にとりたい。人づて、 電話など。 また、研究の優先度を最高に上げて可能であれば他都市との比 較も視野に入れながら行いたい。 来学期はまず初めにいまの研究テーマでまちを調査しながら、 自分の修士としての研究テーマをもう一度整理したいです。 4

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Tomoki FUKUNAGA 福永友樹 M1 まず自分の興味に立ち返って、その上で修士論文 にふさわしい内容のテーマを探すこと。また文献 資料を読むだけでなく自ら都市に飛び込み研究活 動をすること。 つ探った。 卒業研究でできなかったことから何ができるかについて少しず 10 Akinobu MASUMURA 益邑明伸 M1 漠然とした問題意識を繰り返し述べてい た卒業設計の反省から、今特に現代の東 京に対して抱いている問題意識や疑問を 感覚的な言葉でなく説明したい、そのた めに手を動かしながら考えなければいけ ないと思っていた。 インタビューを 2 件行い、現地調査 ? も行い、手を動か すことに消極的だった去年よりはよかったと思う。また研 し、それゆえに去年のような思っていることが伝わってい ない感覚はなかった。 究室会議やジュリーでは感覚的な言葉を使わないように 60 必要な量の時間を割くことができなかった。文献資料を読む以 上のことができなかった。 い。 時間をかけ、なんらかの活動に一定の期間携わる形で研究した Shinsuke FUKAYA 深谷信介  M1 まちづくり大学院 研究テーマをじっくり考えてみる) 85 問題意識を的確に表現できるようになってはおらず、相変 わらず自分の中では漠然としていて、それを具体的な形に 切り出すことができていない。そのために必要な作業がで きていない気がするが、それがなにかわかっていないよう な気がする。 何を明らかにしたいのか、具体的なテーマを見たい。 ・先生のご指導のおかげで、修論をなんとか執筆! ・ (会社で)専門組織をつくることができた ・じっくり研究すること ! Project 神田プロジェクト Kanda Project Yukito KARASAWA Takane IMAGAWA 柄澤薫冬 M1 「神田らしさ」とは何か。神田といえば人間的な魅力だが、空 間的にはどこにそれが現れるかを探りたかった。 30 今川高嶺 M1 今年スタートした、特に何も制約のないプロジェクトだっ たので、まずは自分たちのリソースを集めながら、神田ら しさとは何かというところを探ることが目標でした。 60 現状分析を総体的にまとめ切ることができたのが大きかった。 もう少し綺麗にまとめられるとよいかも。 思ったよりも進まなかった。データが集まれば仮説が導き出せ ると思いデータを集めた。しかし結局ぼやけてしまっているに もかかわらずそれをまだデータが足りないこととして再びデー タを集め、またぶれるという悪い循環に陥ってしまっていた。 多くの関係者の方のご協力もあり、基礎的な資料は多く集 トを通じて基礎的なツールの使い方を学ぶことができまし た。 今振り返ると、神田でこれまで行われてきた調査を網羅的 もう少し今までの調査と対比しながら、このプロジェクト まりました。また、個人的には GIS 等、神田プロジェク に調べておくということは出来なかったように思います。 だけが持ってる強みのようなものを作っていければと思っ ています。 自分として「何かを決める」ことが苦手。だからこそデータに 頼ろうという発言をずっとしてしまっていた。 い。 神田プロジェクトを通して「決める」ことをできるようにした 神田のアイデンティティの発見と神田プロジェクトのアイ デンティティの確立を目指したいです。 5

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渋谷プロジェクト Shibuya Project Kentaro NAKAJIMA Akinobu MASUMURA 中島健太郎 M1 新しくできたプロジェクトということで、今後研 究を深めていく土台となる部分をつくること。ま た、プロジェクトに M2 以上の先輩がいなかっ たため、自分で主体的に動くこと。 55 益邑明伸 M1 東京の移り変わりの激しい場所を扱えるのはいいなという単純 な動機でこの PJ を選んだ。 きたかと言われると…。 MTG やインタビューなど PJ の活動はしたが、特になにかで 新しく始まった PJ でもあり、やりたいことを自由にできる環 30 4 件のインタビューを行い渋谷という地域で行われている防 災・減災の実態を少しではあるがつかむことができた。 とはいえ、インタビューにしても、窪田先生・遠藤先生のおか げでできたという印象であり、自ら主体的に動けたとは言いが たい。 境の中で、自分がなにをするか考えられていない。MTG でも 活動の方針について意見が言えなかった。作業も遅れがちで あった。 災害対応のために必要なことだけでなく、東京の繁華街、文化 発信地、変化の強い圧力がかかっている街ならではのことを考 えたい。 プロジェクトの土台を築き、 今後の方向性を見据えることとしたい。 佐原プロジェクト Sawara Project Ryotaro TAKANASHI M2 LEE Minju 高梨遼太朗 75 イ・ミンジュ M1 決める。 佐原プロジェクトへ参加し、論文のテーマを 60 70 佐原プロジェクトへ参加し、日本人のまちなかに対する色々な 考えをもっと深く理解出来るようになった事だ。祭りの際、参 加し、住民と話し合ったのが一番良かったと思う。 しい所が多かった。 まだ論文について不明な部分が多い。具体的にする事の中で難 論文に最も集中し、英語の勉強をする。 ・旧飯田家 ( 改修された空き家 ) の活用をし、観光客と住民が ・高校生に主体的にまちづくりに関わってもらう する。 接点を持つような観光拠点を試す ・回遊性と深みのある観光と訪問回数のつながりの関係を調査 運が良く、旧飯田家は地方紙にもとりあげられ、多くの人に訪 れてもらった。つながりを持った観光客の人もいた。高校生は 上手く代替わりもし、主体的に動いている。調査に関しても良 いデータがとれた。 Takane IMAGAWA 今川高嶺 M1 佐原の魅力、資源、課題を整理する。佐原プロ ジェクトとしてはさわらぼオープン。この二つ が目標だった。 戦後などのまちの記憶を住民が伝えるという形でつながりを持 あった。伝え方が悪かったと思われる。また、実際にいろいろ と試すことができたが全体像においての位置づけを見失ってい た感覚があった。回遊性にズバッと答えを出すまで至っていな い。 たせたかったが、思ったよりも観光客の食いつきが悪そうで 佐原の地元の方にたくさんお会いし、地元の方の目線での佐原 の魅力や課題などを整理することは出来た。 さわらぼのオープンでは、地元の方、高校生、観光客、様々な 人を巻き込むことができて良かったと思いますが、その一方で 個人的には佐原の歴史をあまり調べることができなかった。 調査や交流の場を作るということは十分に達成できなかった。 やっていることと、回遊性をちゃんと結びつけるものであると りたい。 考える今の調査をもうちょっと進めるが、基本は M1 を見守 これまで佐原プロジェクトが作ってきた資源をもう一度再整理 し、修士として、修士だからできることを実践していきたい。 6

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Misa LEE 李美沙 M1 さわらぼを住民にとっても観光客にとっても利用 しやすいように活用・運営すること。佐高生と一 緒に佐原を盛り上げること。プロジェクトに積極 的に関わりながら、先輩方のノウハウをできる限 り吸収すること。 さわらぼに関して、住民・観光客両者から好意的な意見を聞くことが できた。佐高生の意見を取り入れた企画や特技を生かした企画等がで き、高校生のまちへの関わり方の一例を示すことができた。参加率と いう観点からは積極的に関わることができた。 65 ▲さわらぼの土間で話す住民、観光客、高校生 Nobuyuki TAKIZAWA 滝澤暢之 M1 73 佐原というまちを知り、このまちにはどう いった良さがあって、逆に何が足りないの かを把握する。 また、 さわらぼを地域に人々 に浸透させる。 普段の平日、休日、そして夏の大祭といろいろな期間に何度も 訪問し、佐原のハレとケの二つの面を身をもって体験し知るこ 思っていた以上に面白い展開が次々とあって今後の期待が膨ら む。 現時点ではまだ小野川沿いを中心とした狭いエリアの状況のみ さらには千葉県・首都圏全体から俯瞰した佐原の位置付けを把 握しておきたかった感は否めない。 観光資源の割に観光地として洗練されていないことを逆手に 流拠点に。 とができた。 さわらぼに関してはなんとも不思議な縁というか、 目標としていた住民と観光客の接点を生み出すことが難しく、実現で きなかった。佐高生が継続してまちへ関われるようなシステムや基盤 の整備が不十分になってしまっている。アンケート調査の質問設定の 未熟さ。先輩方に頼りっきりで自分からはあまり動けなかった。 でしか佐原をしっかりと見られておらず、もう少し地域全体、 M1 が主導になるので、佐原 PJ のこれまでの蓄積に恥じないような 調査・研究と、実践的な取り組みをしていきたい。 とった佐原ならではの方向性を見出す。さわらぼをさらなる交 三国プロジェクト Mikuni Project Yukito KARASAWA 柄澤薫冬 M1 実際に 2 棟の建物をリノベーションする。自 分たちの作品が数十年と残るという大学では考 えられなかった大きな責任を伴うプロジェクト 目標とした。 をはじめるにあたり、地元の方の意見を聞き、頻繁に話し合うことを 夏の間に 4 回訪問し、直近にはワークショップを開催した。プロジェ クトを共同で進めていく三国側の人たちの声を聞き、ある程度の設計 の方向性を見いだすところまではできた。 しかし、地元でまちづくりを積極的に進めていく人と遠巻きに見てい る人とでは全く意見が異なる。今は積極的に進めていく人たちとしか 話せておらず、いかに地元の生の声が拾えるかが課題である。 住民ワークショップを頻繁に開催してまちづくりに興味が無い 人の意見を積極的に拾い、設計にいかしていきたい。 70 Shun TAKAHASHI 髙橋舜 M1 (20 世紀都市遺産 PJ も兼ねて ) アイデアを空間に落とし込む 作業に馴れる。 激動の夏学期を乗り切った自分の身体に 60 点。 内容に 10 点 ( 笑 )  70 言い訳はしない。反省は心の中で。 スピード感とクオリティのバランスを見極められるようにす る。 7

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▲次期世界遺産と言われるラマグラマ遺跡 ルンビニプロジェクト Ryotaro TAKANASHI Lumbini Project 高梨遼太朗 M2 To come up with the general ideas of Greater Lumbini Area. 70 Tomoki FUKUNAGA 福永友樹 M1 プロジェクトグループに対して早く貢献でき るように以前までの活動記録をよく読むこと と、現地調査でしっかりと遺跡の様子や周辺 と。 60 how to create a regional plan for the Was able to organize what laws were already in place, plot how the regional plan should be structured. の村や人々の生活についての知見をえるこ 現地調査を二回させていただけたため、ルンビニ以外の細かい 遺跡群を巡ることができた。また時間をかけて遺跡に近接する 村の建築物や土地割りについての調査を行うことができた。 現地の人々を交えたミーティングでは自分の想定を越えた熱い 議論が交わされていた。自由な開発を制限されてしまう地元住 民と分かり合う難しさを通して、自身の不勉強を強く感じた。 the structures in the villages, and organize via diagram of The plan does not seem to be very new, it seems to lean towards what can be accomplished. The initial plan of incorporating the village boundaries in planning was very difficult. Also, there was a lot of miscommunication and misunderstandings inside the group. I will try to pass on much information as possible to the next student in the project. 事前準備をより一層丁寧にすること。また同様の事例について 勉強すること。 清水プロジェクト Shimizu Project Xu Yan D1 First of all, it is to learn the progress how a project works in Japan and who and how to act their character. Second, to make one plan for this area by reusing the storerooms. 50 Got a lot from the project. Thanks to all the members who are friendly, especially for answering my each obvious questions and explaining each parts of the project and each steps during the progress. And the workshop during the projects gave me new energy to go on. The plan. During this half year, i thought a lot about the reason why we are trying to protect and reuse some but not others and at plan out. the same time, who can make the decision and who will bear the burden. These thoughts somehow stopped my steps to make a Next term i would focus on my research and the projects related to my topic and exchange idea more often. I hope to keep joining some projects and learn more about Japan with better Japanese. Cannot wait for that! 8

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▲念願の赤浜の浜辺で、先輩後輩と 大槌プロジェクト Otsuchi Project Kaiji DOUKI M2 道喜開視 赤浜地区のコモンズ空間について、その変遷を まとめ、分析することで、これまでの調査で得 そして、今後のまちづくりの参考にして頂くこ と。 られた情報と共に住民の方々に還元すること。 75 Akinobu MASUMURA 益邑明伸 M1 大槌との関わりが PJ メンバーの中で最も浅 い。それゆえに考えられることはないかと思 いながら参加し始めた。 50 昔の写真と同じアングルで、現在の大槌の様子を記録するとい う取り組みを行った。写真を撮るための街歩きや先生や先輩と の会話を通じて、地形やかつての街の様子、地名などがある程 度体感でき、また知識の引き継ぎのきっかけになったと思う。 多大なエネルギーが投入されているが、 (繰り返し訪れれば救 お盆の時期のイベントに合わせて展示を行ったため、赤浜地区の住 民の方々への情報還元は、予想していたよりも様々な年齢層の方々 にできたと思う。また、地区内でよく使われた場所について戦後か ら現在まである程度まとめることができた。 地区のよく使われた場所に対して、その位置やアクティビティにつ いて時代別に整理することができたが、コモンズ空間としてそれら が被災時に地区にとってどのように活かされたか、今後のまちづく りにどう活かすかの分析があまりできなかった。 いたくなるのは当然だが、 )被災地や日本全体を考えたときに どれほど有効なことなのだろうかという疑問は解決できなかっ た。他の被災地等との比較が必要だが、まだできていない。 今学期で大槌 PJ は引退ということになりますが、ここで得た経験 をできるだけ次世代に引き継ぐことに力を入れたいです。 大槌の相対化や PJ の意義はなにかといったことに向き合って いきたい。 Akiho HANO 羽野明帆 M1 今まで先輩方が行ってきた赤浜集落のコモンズ 現在の集落の状況を記録するなど、復興計画の 工事着手前にできることをやること。 70 調査を形にして、地域に還元すること。また、 コモンズ調査を形にすることと、現在の集落の状況を記録すること はある程度できた。コモンズ調査は年代ごとにマップに落としてま とめた。また、震災前の写真のうちから何枚かを選び、同じ場所で 現在の状態を撮影した。 地域に還元することは十分にはできなかったと思う。赤浜集落の盆 踊りの際にコモンズ調査や写真の展示を行って地域に還元できた部 分もあるが、今後の赤浜集落の人々の暮らしとの関わりまで踏み込 めたらもっとよかった。 新たに分かったことを加え地域に還元する方法を考えたい。特に、 工事中や事業完了後に調査したことが生かされる方法を考えたい。 ▲赤浜今昔写真の展示 9

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浦安プロジェクト Urayasu Project Chihiro MORIKAWA 森川千裕 M1 現地調査などを重ねることで、漁業で生計を立 てていた頃のことや、現在の状況・課題などを 知り、浦安について詳しくなる。浦安プロジェ クトに慣れ、プロジェクトに携わる方々から様々な考え方を吸収で きるようにする。都市スケールから詳細部につなげられるように努 める。 資料が多く残っているため、少しずつではあるが浦安のことについ て分かってきた。外部から見て、浦安の良さがどのようなものなの かを見つけ、変わりゆく浦安で今後どうあるべきか等を深く考えら れるように努めることができた。 (浦安プロジェクトに限るわけではないが)他のプロジェクトや建 基礎調査などを進めることができなかった。 40 Misa LEE 李美沙 M1 郊外化によりまちが劇的に変容し、木密地域 様々な問題を抱える中で、どのような調査を し、どう進めていくかを決め、基礎的な部分 をおさえること。 40 の災害、コミュニティの希薄化、画一化等、 どのような調査をしていくか、叩き台としての企画はできた。 基本的な浦安の変遷過程等、概要は理解できた。 叩き台としての案が既にボロボロで、どう進めていくべきかが 明らかにできていない。最終的なアウトプットとして市有地の 提案をするためには何が必要で、どんな調査をするべきかを踏 まえた上での再考が必要である。ヒアリングでは窪田先生に頼 りすぎてしまっていた。 築スタジオとの兼合いから、要領がつかむことが出来ず、自発的に 路地などの詳細部の調査や、住民の方々のヒアリング調査などを行 い、浦安でどうあるべきかを更に深めていきたい。 最終目標を意識しながら行動する。ヒアリングから何を引き出 したいかを明確にし、主体的に動いていきたい。 Studio Takefumi KUROSE 黒瀬武史 Akinobu MASUMURA Assistant Prof. 3年生の演習は、荒川二丁目に敷地を変更して、密集市街地と都電 に囲まれた地区を対象とした。自ら地区の課題を分析し、それを踏 た。 まえた開発計画の立案を行うことをこれまでより鮮明に打ち出し 75 益邑明伸 M1 3 月に大槌を初めて訪れたときに復興とは誰のため何をすべき 50 なのかという素朴な問いが浮かんだ。 「復興」と専門の異なる 人々とともに向き合い自分なりの答えを得たいと思い、 「復興 デザインスタジオ」を受講した。 TA の頑張りにより、広範囲の周辺模型が制作されたこともあり、 多くの3年生が密集市街地との関係を検討した開発計画を立案して くれた。1/200 のスケールで周辺模型を自作した人も数名いた。 建築や社基の学生と話し合いながら一つの提案を作り上げるこ とができた。復興の際に一時的に必要な空間を列挙し、阪神淡 路大震災時のその総量を資料を集め示すことで、災害からの復 興が単純な線形のプロセスでないというのは実感できた。 都市計画道路や災害時の避難など、広域の分析・考え方の整理が必 要な施設も計画の対象に含めたが、それらの分析を十分行う時間が 確保できなかった。また、地区の課題を分析して、興味深いコンセ プトを打ち出した学生も多くいたが、コンセプトを空間計画へ明確 に反映できなかった計画があった。 新しいことが提案できたかと言われると言葉に詰まる。既に言 われていることの焼き直しのような気がどうしてもしてしま チが必要だと思った。 う。検証も提案も、もっと別の気づきができるようなアプロー 時間配分を工夫し、自分の計画全体をレビューする期間を意識的に エスキースの方法を工夫して、意識的に早い段階で実際の空間計画 を始めることで、コンセプトと空間計画がしっかりと結びついたス タジオとしたい。 専門の異なる人々と真面目な話をする場を、こうしたスタジオ 以外にも持ち続けたいと思う。 確保して、 コンセプトを計画へ十分反映させるようにしたい。また、 10

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Job Tatsu MATSUDA 松田達 Assistant Prof. 75 Shin NAKAJIMA 中島伸 Assistant Prof. 秋から金沢 21 世紀美術館において「3.11 以後の建築」展と いう展覧会がはじまるが、そのなかで金沢の未来を示す都市的 な提案を展示する予定だ。この構想案を具体化することが、夏 の目標のひとつである。 展示全体の骨子が定まり、カタログ文章も入稿した。今年度末 から北陸新幹線が開通する金沢という街は、まさに変革の渦中 にあるが、そのような街に対して、いまできることを具体的な まだ模型や展示パネルは制作中だ。コンセプトは大事だが、絵 としていかに多くの人に見て理解してもらえるものとするの か、プレゼンテーションはもっと大事である。展示物自体の制 作は、これからはじめる。日程的には、やはりいつもつねにぎ りぎりだ。 新国立競技場問題を扱い、槇文彦先生、内藤廣先生をお招きし て行う、建築夜楽校というシンポジウムの司会を、ぜひ頑張り たい。 提案として 4 つ盛り込めたことが、 大きな進展だと考えている。 抽象的ではあるが、新たに始まるプロジェ クトも含めて、自分の研究の可能性を広げ ること。自分の研究の全体像を深め、さら に構想すること。 90 4 月当初と比較しても視野が広がった気がする。それの契機 ンストン大の上海セミナー参加、神田 PJ の TAT 参加、三国 挙げるとキリがない。 となったのは、IPHS(国際都市計画史学会)での発表、プリ PJ の地元での議論、20 世紀都市遺産 PJ の渡辺先生との議論。 もっと上手くできたと思うことは常にあるので決して完璧では なかったが、それも含めて得たものは多かった。10 点欠けて いるのは、今後のノビシロと数年ぶりに風邪を引いたことが 半々ぐらい。  広げた可能性を一つずつ成果にしていく。マガジンの締切を ちゃんと守る(ごめんなさい) 。 Ryohei SUZUKI 鈴木亮平 D3 (仕事)M2 の時に作った NPO(balloon) の各 プロジェクトにおいて、これまで取り組んでき たことを発展させる、考えてきたことを実装さ (研究)これまで仕事でチャレンジしてきたこ とを整理し、研究の形にしていくこと。 (仕事)各プロジェクトに予算をつけることができ、実行でき せること。 70 Jun OHKI 大木淳 M2 まちづくり大学院 50 横浜、元町地区。都市デザインの専門家として関わること 10 年以上。ここでの地域活動がどのように生まれ、どのように継 承されていくか、そのプロセスを明らかにする研究を進めてい る。現在は収集したデータの分析中。 ている。津和野、香取ではこれまで住民・行政と議論してきた ことを実験という形でスタートさせ、柏では、市の仕組み・制 度に新しい枠組みを設けた。いわきでは、教育という切り口か ら新たなチャレンジができている。 現在、30 年以上の歴史がある街づくり協定の見直しのために、 地元商業団体等との検討会議を継続中。 街づくりに関わる団体、 個人との交流があるため、情報の収集は比較的容易。 (研究)まだ体系的にまとめるという所に至っていない。 。 。各 それらを客観的・学術的視点からきちんと整理したい。 二刀流でがんばります! きちんと中間審査まで持っていきたいです。 横浜市や地元商業団体等の依頼による業務が多岐に渡り、情報 の変化に対応するあまりに、分析の糸口やタイミングにブレが 生じる。 プロジェクトにおいて、新たなチャレンジができているので、 2015 年中の修了を目指し、研究論文の取りまとめを行う。 Isamu SAITO 齋藤勇 D1 まちづくり大学院 自分が企画した展覧会「シブヤパブリック展〜渋谷駅周辺まちづくりと都市デザイン〜」第一弾の実施 渋谷駅周辺において、我々が現在行っている各種事業について情報発信し、各方面から評価を受けた。 このことは多くの関係者から多大な協力をいただいたことによるものである。 博士研究については若干停滞。 言い訳に過ぎないが。 。 。 80 11 「シブヤパブリック展」に集中せざるをえない状況であったこと、また、別の新規事業を立ち上げようとしていることがその理由。 GSDW2014 とコラボした「シブヤパブリック展」第二弾を成功させる。また新規事業として「シブヤアーバンデザインセンター」 立ち上げの予算獲得。併せて博士研究を粛々と進める。

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Yuta GENDA 玄田悠太 M2 まちづくり大学院 業務と大学院との両立。 80 国際文化交流という海外と仕事をする業務をしており、日本の時間通りに進まないことも多々あるが、年度の前半は比較的時間調 整がしやすいため、希望する講義をほぼ受講することができた。 大学院では、今期は受講を主としたため、研究活動は不十分であった。研究に繋がるかたちでの効果的な学習を心がけたい。 年度後半となる来学期は前期よりも業務が繁忙になることを想定しているが、効率的に受講し研究につなげたいと考えている。 Others Magazine Ryotaro TAKANASHI 学生生活全体 Masahide SHIBUYA 高梨遼太朗 M2 ウェブでプロジェクトなどの報告をより自由に行う。紙媒体を 研究室内の横糸を通すようなプラットフォームにする。 85 渋谷政秀 M1 都市計画分野の基礎をおさえる 55 【ウェブ】多くの記事を多くの写真を用いて掲載できた。 【紙】より深みのある記事を公表できたと考えている。マガジ ちらも M1 の多さに頼っている。 いろいろあるけれど、演習に参加したり、ワークショップに参 加したりして、設計ってどう考えたらよいのかが少し理解でき たような気がする。 理が不十分。 これもいろいろ。原因は優先順位の付け方を間違えた。体調管 ンを口実に人の話を聞いたり、振り返りをする場を作れた。ど 量が増えたことによって読者が減ったのではないかと思う。筆 りこまめにできているが、PJ 間での議論などには発達しきっ 者の偏りが ( 依頼を出しやすい人に ) 大きい。PJ の報告をよ ていないように見える。 フォーマットが未完成。 英語が少ない。 異なる筆者をできるだけ。修士の人数が減っても持続可能に。 抽象化や、横の議論に更に力点をおきたい。 最終的に何を得たいのかをちゃんと意識しつつ動きたい。あと は睡眠時間を死守する。 ダブルスクール Yukiko HARA 8 月のウェブ記事 原由希子 B4 大学での卒論や講義と、専門学校での授業や課 題どちらもいい加減にせず両立させ、どちらか に偏る生活をしないようにする。 4 月は専門の課題が思ったより重くて、また夜間の授業で夜遅 80 高校生によるガイドツアー開催! 10 Days of Thai-Japanese Cooperation for Tsukiji 内部検討 WS in 三国 是非ご覧下さい:http://ud.t.u-tokyo.ac.jp/ja/blog/ 9 月の予定 9月8日 9 月 12 日〜 14 日 9 月 27 日〜 30 日 卒論会議 日本建築学会大会 ( 神戸大 ) 研究室旅行 原 由希 子 くに帰って朝早くに大学の講義を受けることに慣れなくて苦労 したが、学期末には慣れてきて課題が多くても手を抜かずに乗 り越えることが出来た。 まったことがあった。 早寝早起きの生活リズムが崩れてしまい、朝の講義を休んでし 編集後記 先日、富士山に登ってきました。普段全く運動をしていないので不安 しかありませんでしたが、なんとか頂上までたどり着きご来光を拝む ことができました。下山して温泉につかりながら、富士山またもう一 回登りたいなぁなんて思っていた矢先、翌日から立っているのも辛い ものすごい全身筋肉痛が始まり、富士山の本当のおそろしさを痛感し ました。しばらくは富士登山は遠慮しておきます。 生活リズムを整えて、大学の講義も専門学校の授業も無い平日 の朝の時間を活用していきたい。 12

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