atafuta197

 

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Vol.197 3 2015年 月号 戦後 25 年目を迎えた 1970 年、 三度目の有人月飛行を目指し てアポロ 13 号が打ち上げられた。 事故を起こすが奇跡的に 帰還 「成功した失敗」 と称賛される。 この年青森県小泊村か ら上京してきたばかりの三上寛が、 渋谷ステーション 70 で鮮 烈にデビュー。 「俺は政治家なんて殺さない、 芸術家を殺す! 」 と打ち上げた。 アポロ 13 号には三頭の天馬がアポロの戦闘 馬車を引き宇宙を駆け巡る姿が描かれていたが、 そのアポロ の戦闘馬車に乗って今も宇宙を駆け巡っているのは三上寛 三上寛 デビュー45周年 2015.3.25 全国発売 13は素数。割りきれない 魂たち。全13曲59分 であった。 もう地球を何周回したことであろう。 日本は戦後 70年を三上寛はデビュー 45周年を迎える。 30数枚のアルバム、 数多くの映画やテレビドラマなどにも役者として出演、 ジャ ンルを越え 「栄光ある失敗」 を繰り返し今も天空を翔る。 今回、 全国各地から三上寛の 45 年に及ぶ軌道を追体験しようと 13 名の勇者たちがこの円盤に集った。 45 年の時空を経て三上寛 トリビュート飛行 「アポロ 13 号」 の打ち上げである。 APIA40 マスター 伊東哲男

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Live Schedule 2015 March ※各日入場時に1ドリンク(¥500〜)別途オーダーいただきます。 3 START 20:00 参加費¥3000 4 OPEN 18:30 / START 19:20 ADV ¥2000 / DOOR ¥2300 5 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 ※参加ご希望の方は必ずお申込をお願い致します。 ※申し込み方法はメール・電話・店頭で受け付け  ます。詳細は店長伊東玲育まで。 ※参加資格はアピアに出演の方のみになります。 9 OPEN 19:30 / START 20:00 ¥1500 10 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 11 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 12 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 16 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 17 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 18 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 19 OPEN 18:30 / START 19:20 ADV ¥2000 / DOOR ¥2300 24 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 25 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 26 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500

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1 昼の部 OPEN 13:30 / START 14:00 ¥1500 夜の部 OPEN 18:30 / START 19:00 ¥1500 6 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 7 昼の部 夜の部 OPEN 18:30 / START 19:00 8 昼の部 OPEN 13:30 / START 14:00 ¥1500 ¥1500 夜の部 OPEN 18:00 / START 19:00 ADV ¥2500 / DOOR ¥3000 13 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 14 昼の部 OPEN 12:30 / START 13:00 ¥2800 15 昼の部 OPEN 13:30 / START 14:00 ¥1500 夜の部 OPEN 18:30 / START 19:00 夜の部 OPEN 18:30 / START 19:00 ¥1500 ¥1500 20 OPEN 19:00 / START 19:30 ADV ¥3000 / DOOR ¥3500 21 OPEN 13:30 / START 14:00 ADV ¥2500 / DOOR ¥2800 22 昼の部 夜の部 OPEN 18:30 / START 19:00 ADV ¥2000 / DOOR ¥2300 27 OPEN 18:30 / START 19:20 ¥1500 28 昼の部 OPEN 13:30 / START 14:00 ¥1500 29 昼の部OPEN 13:00 / START 13:30 ADV ¥4000 / DOOR ¥4500 夜の部 OPEN 18:30 / START 19:00 夜の部 OPEN 18:30 / START 19:00 ADV ¥3000 / DOOR ¥3500 ¥1500

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三上寛トリビ 発売に 『アポロ13』 ュートアルバ ム 寄せて             三上寛が 2015 年でデビュー して 45 周年となり、 65 歳を迎えた。 この節目に何かでき ないかと思っていたところ閃いたのが、 トリビュートア ルバムである。 何故、 同年代の遠藤ミチロウや下田逸郎な どのアーティストにトリビュートがあるのに、 三上寛に はないのだろう?という素朴な疑問からだった。 当人・三上寛に打診をすると、 快く承諾を得た。 さてここ からが何をどうすればいいのか? なんせ企画するのは できるが、 全く明日の生活する銭さえもたない我。 三上寛 と我の関係性、 こちらも平成とともに師弟関係 25 周年を 迎える (笑) 。 最初はうらぶれたノラ犬が飢えたモノを満 たすためにステージに通い出し、 遂には大阪に呼んでし まい、 それがそのまま生業となって未だ関わっている。 ラ イブの企画だけだったのが、 いつのまにか三上寛ブログ の管理人にもなり、 これも 「なんで三上寛にはホームペー ジがないの?」 という素朴な疑問から。 「じゃおまえが作 れよ」 という師匠からの希望を受け、 2011 年に三上寛公 認ブログ 「寛闊」 が開設。 このブログが大反響をよび、 い ろんな形で新たなる活動が広まった。 その我が管理して るものがライブスケジュール。 全国に散らばるあたたか い仲間がどれだけたくさんいてライブを創ってきたかと いうことを思い知った。 師匠はあるとき、 呑んでる席で呟いてしまった。 「おめー らがさ、 三上寛やめさせてくれないんだよ。 俺はもうやめ たいんだよ。 でもさ、 おめーらがやれっていうんだよ」 そんな長い時間を想い返せば、 企画は自然に応えを出し てくれた。 三上寛と同じ時を刻んだ 「アピア」 とアピアの マスター 「伊東哲男」 さんに企画を委ねようと。 1970 年、 本格的に唄い出したのと同時にスタートしたのが渋谷ア ピアで、 ずーっと見守ってきてくれた、 こここそふさわし いところだと。 伊東さんも快く承諾してくれ、 実質的な動 きは伊東さんの息子で、 現アピア 40 (目黒) の店長・伊東 玲育さんが全て仕切ってくれた。 そして人選。 トリビュー トということで、 我が豪華なメンバーを選んだのに対し て師匠は、 「全国の仲間でやってほしい、 著名な人はいら ない」 との希望。 師匠が人選をした結果がこの顔ぶれと なった。 知れば知るほど、 なんて素晴らしい全国で活動す るアーティストたちの集まり。 本当の三上寛の魂を受け 継ぐ者たちの叫びを是非アナタの耳で心で聴いてほしい。 このアルバムに関わった全ての人に感謝です。 そしてこ れからもますます、 私たちのために唄い続けて欲しい、 デ ビュー 45 周年、 65 歳おめでとうございます、 師匠! そうか、 「三上寛」 はもう個ではなく、 独り独りの仲間の中 で意気づくものになっていたんだ。 若い時は生きること に必死だった師匠に、 泣かされたことや数年断絶したこ ともあった。 しかしそれを踏み越えて、 「三上寛」 をやろう と受け入れたときに昇華し、 我はもちろん、 あらゆるもの と繋がったと思うのである。 三上寛45周年 オフィシャルトリビュートアルバムアポロ13 01. 小便だらけの湖 / サスケ 02. あなたもスターになれる / みかみかん 03. 負ける時もあるだろう / サトチエ 04. 街で / 大谷氏&とっちゃん 05. 戦士の休息 / チバ大三 06. 古谷くんとフクロウ / 言葉翔 07. 誰を怨めばいいので     ございましょうか / ゴトウイズミ 08. 大感情 / ハナクソ 09. 踊る花帽子 / 鈴木秀和 10. 故郷へ帰ったら / マリノエル 11. オレには空が緑に見える / 皇帝魚 12. 五百子先生と山羊 / バンビ        [俊山晶子+岸田コーイチ] 13. ひびけ電気釜 !! / ふきた 【発売日】2015年3月25日(水) 【タイトル】  三上寛45周年オフィシャル  トリビュートアルバム「アポロ13」 【参加ミュージシャン】  サスケ、みかみかん、サトチエ、  大谷氏&とっちゃん、チバ大三、  言葉翔、ゴトウイズミ、ハナクソ、   鈴木秀和、マリノエル、皇帝魚、  バンビ[俊山晶子+岸田コーイチ]、  ふきた 【品番】PMF-155 【本体価格】2,800円 【レーベル】ペルメージレコード 『アポロ13』 発売記念Live& 三上寛 Live 2015.3.21 65Birthday 歳 (sat)@APIA40

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ライブは東京の友人と再会する機会も兼ねていて、 終わった 後は駅前の居酒屋に流れ混んでいました。 お客さんで初めて 会う人も居合わせたりして楽しかった。 私は物知らずではあ りましたが APIA40 のスタッフの方々にも大変よくして頂き ました。 私が弾き語りを通じてどうにか消化・昇華しようとし た個人的な祈りについては、 今僧侶としての日々でただ取り 組んでいける、 信じることを諦めないでいけるという有り難 い毎日です。 密教は人から人へ心を伝えてなんぼの世界で、 私 自身出会えただけで成就した、 と報われ、 救われました。 ケイト・チャンポラを弔うために 『出棺』 と称した作品集をま とめて頂き、 個展まで開いて頂きました。 それでも音楽とは日 こんにちは、 僧侶になった故ケイト・チャンポラです。 生前は、 残飯色にカラフルな頭の中の無限地獄を謳歌していた私です が、 現在は気づけばギターも触らず、 音楽も聴かず絵もかかず ですが満たされて満腹の日々です。 毎日読経しております。 山梨のインディーズ ・ レーベルMANKIND RECORDS から 12 曲 CD をリリースするや否やの出家で、 元々音楽シーンに詳しい わけでもなく素人満点で農民みたいな感じでライブをしてい ました。 APIA40 でライブをしたかったのは朧気に友川カズキ さんが出ているライブハウスと知ったからで、 他自分の音楽 活動といえばその場の流れの酒場のフォーク、 いつまでも初 期衝動に取り組んだ恵まれたものでありました。 APIA40 での 常的に切り離せずふらりと気が向いたら歌ってしまうだろう、 その時はゾンビとして帰ってくるだろう、 と言われていまし たが、 此度は APIA40 で 3/10 にゾンビとして出演させて頂くこ とになりました。 自分の歌には執着がなくなりつつある今日この頃ですが、 相 変わらず日々を口ずさむ歌は僧侶になってからも生まれてい ます。 またはお寺で歌う讚など演奏してみようかな。 と思って おります。 3/10 四国より故ケイト・チャンポラ本土上陸です。 よい出会 いのある夜になることを楽しみにお待ち申し上げております ので、 宜しくお願いいたします。 南無。

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CD の所有枚数は 2000 枚を超える CD ジャンキーのマーブル後 藤(a.k.a.ごとうはるか/アピア40スタッフ/ホーミータイツ)が、 mp3 全盛のこの時代にさすがに整頓するかとちょこちょこ処 分を始めた折、 これだけは手放すまい!と決めたマイ・ゴー ルド・ディスクを誰からも要望がないので自らご紹介。 ▼ ジャケット見つからず ( たぶん実家にあります )、  代わりにツアーグッズのティッシュカバーを。 昨年 2014 年の最も残念だったニュースの一つに THE BOOM の解散がありました。 デビュー 25 周年を迎え、 脂も乗りきり円熟を極めた絶頂での解散。 非常に残念では あったのですが、 なんだか妙に納得する部分もありました。 解散に際してのコメント にもありましたが、 本当にやりきったのだろうなと思いました。 ブームほどその音楽 性を変化させてきたバンドも珍しいのではないでしょうか。 僕が大学で受講してい た音楽評論家・松村洋さんの講義の中で ( ブームについての話だったかどうかは忘 れてしまいましたが )、 バンドがある特定のジャンルの音楽に影響を受けて、 ある時 期猛烈にその音楽性に寄っていくことがある、 そういう時期を否定はしないが、 往々 にして、 その時期を過ぎて従来からの音楽性と馴染んできた頃の方がおもしろい、 と いうような話をされていました。 ブームのアルバムを時系列で聴いていると、 その話 と重なる部分があります。 世界中の様々な音楽のエッセンスを、 つまみ食いというよ りはがっつり丼でかき込むように、 徹底的に吸収することで血肉化し、 その過程を経 た上で生み出されるその音楽は、 ブームにしか出来得ない音楽となっていました。 ま たそれでいて、 ロックンローラーとしての毒気と優しさを常に忘れない、 ヴォーカ ル・宮沢和史さんのその美学に僕は魅了されたのでした。 宮沢さんおよびブームの “わかってる感” には妙な安心感があります。 日本武道館での解散ライブには行かれ なかったので、 2004 年のデビュー 15 周年ライブ 「ありがとう」 ( 日本武道館 ) とその 後のツアー 「日本百景」 ( 神奈川県民ホール ) で観たのが僕にとっての最後のライブ となりました ( もう 10 年以上前ですね )。 そのツアーは 11th アルバム 『百景』 発売後 のツアーで、 僕がリアルタイム ( 当時 20 歳 ) で触れた初めてのアルバムが 『百景』 で した。 これは手放すわけにいきません。

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野良犬太郎 「母性」 文・絵 / 野良犬太郎 生命の輝きがユラリと揺れ 残像は滲みぼやける この輝きは意識のかたまりであり 名は 「母性」 という この意識体 「母性」 は語る 完成する事のない世界に未完成の者を産み落とす それが私の役目 完成する事のない地図を頼りに 「きっかけ」 の欠片を探し出し大切に温める そして “私の子供達ガ産まれる” 未完成の子供達は私の望む姿形で誕生する でも色は持たず黒い影でしかない 未完成の影は未完成の世界へ降りていく この世界で想い、 悩み、 苦しみ、 成長する事により色を持ち 初めて生命の輝きを放つ成長の過程を 私は触れる事が出来ない ただ、 遠いこの場所から見守るだけしか出来ない。 私の産んだ子供達は私の手から離れた時 もう我になり個となすのだから 自分の足で歩き始め、 生命の色、 輝きを放つ頃 彼らは私に問う 生きる事を 必死にしがみつき 己の弱さに振りまわされ 矛盾に満ちた彼らは 幸せな結末をおくる者 何度も命を落とし続ける者 どちらが欠けても成りたたない 幸せに生き続ける者ばかりの世界で死の恐怖に怯える事もなく 生きる喜びを見い出せるでしょうか。 私は母性 不条理な世界に未完の可能性を送る者。 お話の世界の成り立ち…物語の登場人物が必死に生きて 行動した結果により新しい物語が産まれ拡がっていく世 界。 登場人物達の体の一部で形成された野良犬太郎がお 礼に記憶と史実を送る為現実と密着し共に進化している。

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アピア 45 周年記念企画・伊東哲男の独眼流講座 !! 弾き語りは大変難しいものである。 らです。 K R O W て自分勝手、 独りよがりになってはだめですね。 コミュニケー トするというのはそんな簡単なことではありませんよ。誤解 を恐れずに言うならば、たかが歌など歌ったぐらいでそう簡 単にオマエの事など判るもんか、本当の事など伝わるわけも ない。 ”俺の気持ちを判って欲しい”という気持ちはわかる。 つい歌に乗せて歌ってみたりする。しかし、気持ちとか気分 とかは一定の形をなしたものではない、常に不定形で揺れ動 き形を変えている。 自分ですら自分の気持ちや気分はもて あますものだ。 例えば、朝目覚めて、今日はデートだ、空 は青空!るんるん気分で家を出て坂道を下る。ついうっかり 落ちてた犬の糞を踏んでしまって尻餅ついた。べっとり、今 日一日最低の気分だ。 そんなものである、 人生によくある事だ。 気持ちとか気分はちょっとしたことで一瞬にして変わる。歌 だって、同じ歌でも歌うときによって気持ちは変わるものだ。 いつまでも作った時のままの気持ちで歌えるわけではない。 むしろ、同じ歌でも歌うその日の気持ちを大切にして歌うの が生きた表現だろう。  そんなものは他者には絶対に伝わらない。  その気持ちを仮に「A」としたら、歌を通して「A」とい う気持ちが聴く人の内部に るのではない。聴く人の想像力 によって「A」の相似形である「A” 」が想起されるだけだ。 人によっては「A”A」であったり「A”A”A」だったり様々だ。  コミュニケーションなんてほとんど奇跡的だ。  あなたはいうかも知れない。コミュニケーションはありま す!と。200 回も人の心に「A」を作り出しました! そんな事どう証明できるのだ。  気持ちを伝え観客とひとつになって一体化したい、そんな 共同の幻想は錯覚だ。ましてノリで一体化だなんて、ありえ ない。  せいぜい輪になって舞う盆踊り程度のものだろう。自分を 空にして我を忘れ舞い興じる。空の躰と空の自分が輪になっ て一体化しても、それはそれでいいがコミュニケーションと は別ものだ。  何が?って一人で何人もの役をこなさなくてはいけないか  歌手であり、ギタリストであり、ステージングも一人でこ なすエンターテイナーであり、衣装も、時にはメイクも、ま た役者でもあり、 ダンサーでもあり、 DJ でもあったりと様々 な要素が複雑に絡み合っていて実に奥が深い。だから興味深 いともいえるのです。  ましてシンガー・ソング・ライターともなると、作詞家で あり、作曲家でもあったりと、どんなにシンプルであったと しても、最低一人四役をこなさなくてはいけないのです。作 詞家も作曲家も歌手もプレイヤーもそれぞれが独立したプロ フェショナルなパートである。どれ一つとってもプロとして 認められるには大変なことである。  それを一人でこなさなくてはいけないのだから、どれだけ 勉強をし練習をしなければいけないのか気の遠くなるような 努力が必要ですね。  しかしボクはシンガー・ソング・ライターは作曲家、歌手 などと同じようにそれ自体一つのジャンルであると考えてい る。そうシンガー・ソング・ライターというジャンルであり、 バンドスタイルで演奏する事もあるが、 弾き語りはシンガー・ ソング・ライターの最高峰のスタイルであると思うのだ。  分かりやすく極端にいうならば、歌は歌手ほどうまくはな い、ギターはギタリストのようには弾けない、作詞・作曲は プロの作詞家や作曲家ほど上手くはない。しかし、自分を表 現するには他の誰にも負けないぞ!なにしろ自分の事は自分 が一番よく知っているから。それがシンガー・ソング・ライ ターだと言えるのです。  分業ではなく一人で何もかも表現するからこそ、妥協のな い濃密な自己の世界を打ち出すことができるのだ。 他のジャンルを見てみればわかりやすい事だ。絵画、小説、 詩など一つの作品を合作するなんてことは滅多にない。一人 で創りあげるものなのだ。 何もかも上手くなる必要はない。  自分の世界を表現するのに充分な技術があればそれでい い。だからといって、歌は上手くなくてもいい、ギターは下 手くそのままでいい、詩や曲も陳腐なままでなんの工夫も無 くていい、などといっているのではない。  どうせ俺のことは誰にもわかりはしない、などとひねくれ なぜ人前で歌うのか?  それは絵描きが個展開いたり企画展などに出品したり、詩 人や小説家が本を出版したり投稿するのと同じだ。聴く人、 見る人、読む人に変化を起こすためだといっていい。そう 「A"」である。そして感動はさらに「B」から「C」へと変化 をもたらす。そこにエネルギーがおこる。観客は感動により エネルギーをもらい自分の日常へと持ち帰るのだ。

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P O SH   「わかって欲しい」 「伝えたい」 「わからない」 「教えてほし 歌ですることではないのです。 ○ 「わかって欲しい」などと駄々っ子みたいに人前で泣くな、 どこかの議員のように。 ○ 「伝えたい」 と何でもコミュニケートして人と触れたがるな、 伝えるべき何が己の中にあるか確かめるのが先だろう。ふれ あい広場に群れるのはどれほど孤独なことか。 ○ 「わからない」と簡単に嘆くな。どれだけ勉強したという のだ。人に聞く前に自分で学べ。 ○ 「教えてほしい」とすぐに答えを求めるな。その答えは自 分で人生を生きて出すものなのです。  以上が歌でしてはいけない代表的な事です。世に言うメッ セージソングはこの四つを組み合わせたものが多いですね。 だからほとんど成功例が少ないのです。  そもそも歌うという極めて人間的な所為を、何かの目的の ために利用したり犠牲にする事が間違いなのです。 メッ セージがあるならしかるべき場所で堂々と語ればよい。いく らでも聞こうではないか。音楽会などと偽って人を集め詐欺 的表現では感動はおろか楽しくもない。 政治的、宗教的、 経済的目的のために利用せれ弾圧されて今日に至る芸術の歴 史を学んで欲しい。 い」とかは対マンで個人的に語り合えばよいことなのです。 ままでは駄目だ!と布団を蹴るエネルギーを内部に湧き出さ せてくれるものなのだ。亡き岡本太郎画伯が言った「芸術は 爆発だ!」と。 弾き語り道は「オレの爆発!」だ  歌うということは、 「オレの爆発」で飛び出た小石が、水 面に石を投げ ちろん石を投げ れ た 時 に で き る 波 紋 の よ う に「A"」 「B"」 れるのですから、おつりを貰う反発も覚悟 「C"」と不特定多数の観客の中に広がっていくことです。も しなくてはなりません。歌うということは波風を立てるとい うことなのです。それだけのことです。  これが私の弾き語り道の基本です。百人いれば百通りの波 紋の形があり波風の立ち方があるのです。その波動でどれだ け大きな感動を引き出せるか、それが勝負どころなのです。  観客がいてこそ出来る勝負なのだ!  観客がいなければ「独り自爆」です。どれほど力んでみて も波紋はおきないのです。歌うということはそのような場を 創ることを含めて音楽活動なのです。 チラシを作ったり、 メー ルを出したり、SNS を利用したり苦労して宣伝告知して一 人でも多くの人に聴いてもらうために努力するわけです。  観客がいなくても大きな声をだして思いっきり叫んでみれ ばそれはそれなりに気持ちよいということはあります。しか しそれならばわざわざお金使ってライブハウスなどでやる必 要はないのです。 山に登るか、 川原へ出 くかして風に かっ 何者にも支配されず歌を解き放つ!  自分の内部から表出してくるものを歌という表現にする、 それがシンガー・ソング・ライターの弾き語り道だ。いまオ レはここにいてこのように在る、そしてこの方 に一歩踏み 出そうともがいている。人間は道端に黙って転がっている石 ころではないのだから、蹴られて痛ければ痛いと言え!その ように生きた様が結果としてメッセージとなる事はある。 メッセージの為に歌を利用する事とは違うのである。  公園で小鳥の鳴き声を聴き、なんて しようとはしないだろう。一輪の花が しいのだろうと感動 しく咲いている。そ することが在るだろう。しかし何を語りかけているのか理解 れを見て、咲くことの意味を問うのは愚問だろう。歌も絵も 詩も同じである。子供のように素直に心で感じられればそれ でいい。人間が大人になるとどうしても頭で考え理解という 胃液で消化しようとする。意味という栄養を求めてしまうの だ。 て叫べばよいのです。誰も邪魔はしないし、風も答えてはく れないですが。自己満足な感情浄化はできて一汗かいて気持 ちよかったとは思えるはずです。  弾き語り道では自分らしい波紋の起こしかた、波風のたて かたを研究する事です。 そのために必要な事がその人の技術です。 「A」君に必要な 技術も「B」さんには必要ない事もあります。その逆もまた ありです。基本は外にあるのではなく自分の中にあるのです。 自分の中に自分の基本を作ることだといってもいいでしょう。 そうすれば壁に突き当たったときに、戻る場所があるのです。 外に基本があったら自分を見失うだけです。  今回ワークショップを開催するにあたり、弾き語り道の基 本を研究することで自分にとって何が必要なのか発見できる ことを目指します。自分らしい爆発のしかた波紋の起こし方 を発見する会です。自分の基本を発見できれば、そしてより 堅牢なものにできれば、それは自分の人生を生きる基本が出 来たといってもいいでしょう。  芸術はサプリメントではない。  まして やすなどもってのほかだ。自分を奮い立たせこの

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主なテーマは以下の通りです。他にもたくさんありますが、 その時々必要な事を取り上げていきます。 ●ボーカル編 □なぜ腹式呼吸は必要か。胸で吸うな腹で吸え。 □躰は 3WAY のスピーカー。音を当てて響かせろ。 □声にも音色がある。温度が湿度がある。 □舌は太平洋の海原だ □姿勢こそ全て。音程に応じて躰のギヤーチェンジを。 □ケツの穴を締めろ、喉を開け、白い歯を見せろ □頭はアドバルーン、肩はハンガー □足のつま先から頭のてっぺんまで躰の全部を使って歌え □歌は口から旅立たない、まなざしこそ歌の港だ □膝のバネこそ人間の証 □足の裏で地球をつかめ   etc.etc〜 ●ステージング・表現編 □歌は歌うな、舞踏家のように躰で表現しろ、役者 演じろ □衣装は歌に着せるもの、歌を丸裸でステージに立たすな □照明に当てられるな、灯りを割返せ □多くの照明を使って空間を大きく表現しろ □テンションは十段階のグラデーション □KEY の上げ下げで表現も変わる □空間をつかみ観客もろとも引き寄せろ、そして殺れ □自分が気持ちよく歌っている時は、観客は気持ちよくない事が多い □歌を飛ばすには、我慢というコンプレッションが必要 □客席の空気を変えろ □挨拶とありがとうが人の道 □しつこい奴は嫌われる、勇気をもってハサミを □ステージに立っても偉そうになるな。油断すると知らずに差別してる事がある。 □ステージでありふれた世間話をするな □弾き語りは一人芝居と同じ、譜面は台本、本番は見るな □ステージドリンク、歌いに来たのか、飲みに来たのか? □曲順は観客を何処へ連れていきたいかである □テンポを決めるのは、心臓の鼓動、胸のときめきである □言葉 ( 歌詞 ) に、躰の温もり、湿り気、匂いを付けて提出するのが歌である □本番より練習の方が緊張して難しいことに挑戦しろ etc.etc〜 ●ギター編 □ギターと弾き方に適正な弦の太さとメーカーの選択 □ナット、サドル、ペグ、エンドピンなど消耗部品の交換 □弦高調整、ネックのねじれ、そり等 □湿度対策、クリーニングなどの手 □弦の張り替えるタイミング □チューニングも演奏のうち □ピックは音色を左右する □ギター演奏、右手が要だ □アコースティックギターのダイナミックレンジの広さを生かせ □ギターの構え方、体との密着の具合で響きが変わる □マイクでの音の取り方 □ピックアップの種類と特徴 □楽器店のプロのスタッフと共に持ち寄ってくれたギターを診断調整                            etc.etc〜 れ WORK SHOP れよう 第1回 ボーカル編 2015 年 START 20:00 参加費 ¥3000 (20 分前にはお集まりください ) 要予約 TEL or E-Mail

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